デモグラファー会議

第二回「デモグラファー会議・ワークショップ」のご案内

2019年 11月8日(金) ワークショップ(事前申込必要)
  2019年11月9日(土)   デモグラファー会議 (事前申込不要)
場所:東京大学駒場キャンパス内

News 1! ワークショップのご案内ができました。参加申込を受け付けます
News 2! コース1とコース3の重複受講はできません。

News 3! ポスターと申し込み項目が追加されました。申し込まれる方は、以下のフォーマットに従って下記申込先へメールをお送りください。

News 4! 開催場所のアクセスなどの案内用ファイルがアップされました。当日の参加にご活用ください11月8日用および11月9日用

1日目ワークショップ(コース1・コース3・参加しない)
2日目シンポジウム(参加する・参加しない)  注:当日参加も可能です。
2日目シンポジウム後の懇親会(参加する・参加しない)

<ワークショップ> 国際教育研究棟213室, 314室

 デモグラフィー研究の理論や手法の学習の場を提供するためにこのワークショップを開きます.これらのワークショップは今後年2回定期的に開催される予定ですから基礎から発展まで段階的に学習することもできます。今回はコース1、3のみ開講します。

コース1(9:30ー18:00)「デモグラフィー」をやさしく学ぶ (担当:西村欣也 (北大・水産))
コース3(9:30ー18:00) 行列モデルを使った集団生物学 (担当:高田壮則(北海道大学))
聴講者数: 各コース最大15名で打ち切りとします(先着順) 終了後渋谷あたりで懇親会を予定

コース内容

(コース1) 「デモグラフィー」をやさしく学ぶ (担当:西村欣也 (北大・水産))
はじめに :個体の生死 (寿命、余命、期待繁殖齢)
「デモグラフィー」入門:個体の性質から生まれる個体群の性質 (個体群増加率、世代時間、繁殖価)


(注)「デモグラフィー」は、生物を個体-集団から理解するための分野です。個体数の変化をテーマとするので数学が活躍します。 そのため少し難しいものと思われています。しかし基本は中学と高校の数学知識で理解できます。本入門コースでは、そのやさしいところからじっくり学ぶことができます。コース1では入門的な知識の解説を行います。モデルと生き物の生活とのつながりを理解したい初学者向け。

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(コース3) 行列モデルを使った集団生物学 (担当:高田壮則(北海道大学))
行列モデルと様々な集団統計量:個体群増加率、平均余命、感度、弾性度
センサスデータデータへの応用:行列モデル利用の現在、生活史との関係

(注)行列モデルは、個体群動態を計算するためのモデルです。理論の発展とともに様々な統計量が開発され、保全生態学の分野などで活用されるようになりました。コース3では、基礎知識の習得やデータベース利用のために必要な基本概念を解説します。昨年11月のワークショップの高田講義の内容と同一。実際に使ってみたい、関連論文を理解するために学びたい人向けです。

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全コースの内容は、https://noah.ees.hokudai.ac.jp/envmi/nodalab/takada/demographer19.htmlを参照してください。
問い合わせ先・申し込み先:高田壮則(北大) takada[at mark]ees.hokudai.ac.jp
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<シンポジウム>
企画者:高田壮則(北大・地球環境)、Richard Shefferson(東大・教養)

日程 2019年 11月9日(土) 10:00–16:30 終了後、軽食懇親会(無料)
会場 21 KOMCEE west, B1F(東京大学駒場キャンパス内)  (懇親会はケイターリング利用のため要事前申込

Demography という単語はよく「人口統計学」と訳されますが、生物学では一般の生物集団の統計データを扱う学問を指す言葉として使われます。ですから、人間を対象とする研究者も植物を対象とする研究者も実は「デモグラファー」ですが、今のところそういう名前を冠する学会はありません。そこで、このシンポジウムは日本にいるデモグラファーたちの情報交換の場、デモグラフィー研究の理論や手法の学習の場を提供する目的で開催されます。動植物、人間の生物集団統計を扱った最新の理論・応用研究を紹介します。

講演タイトル
高田 壮則(北海道大学) 「趣旨説明:一回繁殖型進化の謎を解く」
金子隆一(明治大学)  日本の人口問題研究についてお話いただく予定です
大泉 嶺(社会保障・人口問題研究所)「日本における人口減少の感度分析」
飯島勇人(森林総研) 「統合個体群モデルによるニホンジカの個体数と環境収容力の推定」
森田健太郎(北海道区水産研究所) 「サケ科魚類の生活史多様性と個体群過程」
立木佑弥(首都大学東京) 「代替生活史意思決定の進化生態動学」
Richard Shefferson (東京大学) “The tangled bank’s understory: herbaceous plants and the evolution of vegetative dormancy”

詳細については、下記URLにてアナウンス致します。
https://noah.ees.hokudai.ac.jp/envmi/nodalab/takada/
企画者:高田壮則(北大)、Richard Shefferson(東大・教養)